セミナー・シンポジウム

『人材サービス産業協議会(JHR)セミナー2026』開催レポート

「変化する労働市場とAI時代の人材サービス産業を考える」をテーマに開催

一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)は、2026年6月24日(水)、東京ミッドタウン八重洲およびオンラインによるハイブリッド形式で「JHRセミナー2026」を開催しました。

本セミナーは、JHRの活動成果を共有するとともに、労働市場を取り巻く環境変化や人材サービス産業の将来像について考える場として実施したものです。当日は、人材サービス産業に携わる企業の経営者をはじめ、多くの関係者が参加しました。

近年、労働市場では、労働力不足の深刻化、働き方の多様化、AI・データ活用の急速な進展など、大きな変化が同時に進んでいます。こうした状況を踏まえ、第1部ではJHRの調査研究成果である「短期・単発労働市場に関する調査研究報告書」を紹介し、第2部ではAI時代における人材サービス産業の新たな役割について理解を深めました。

当日のプログラム

 

Ⅰ.開会の辞

一般社団法人人材サービス産業協議会 理事長 岩下 順二郎

開会にあたり岩下理事長は、労働市場が大きな転換期を迎える中、人材サービス産業には、企業と働く人をつなぐ役割に加え、多様な働き方やAI時代に対応した新たな価値の創出が期待されていると述べました。

また、JHRでは、調査・研究活動や政策提言、社会的価値の発信を通じ、人材サービス産業の健全な発展とより望ましい労働市場の実現を目指していることを紹介。本セミナーが、今後の事業や産業の方向性を考える契機となることへの期待を語りました。

 

Ⅱ.JHR活動報告

「短期・単発労働市場に関する調査研究報告書」解説
一般社団法人人材サービス産業協議会 理事/短期・単発労働市場ワーキング座長 大久保 幸夫 氏

第1部では、大久保理事が「短期・単発労働市場に関する調査研究報告書」の概要を解説しました。

本調査は、公的統計では十分に把握されてこなかった短期・単発労働市場について、求職者・求人者双方への調査をもとに、市場規模や利用実態を横断的に分析したものです。

講演では、短期・単発ワークが企業の労働力確保にとどまらず、多様な働き方を支える新たな労働市場として広がりつつある現状を紹介。あわせて、多様化する就業ニーズと企業ニーズをつなぐ高度なマッチング機能の重要性や、人材サービス産業が果たすべき役割について考察を加えました。

 

Ⅲ.基調講演

「AI時代の企業経営を支える人材サービス産業の新たな役割~AIがHRを再定義し、HRがAIを価値化する~」
株式会社SIGNATE 代表取締役社長CEO/Founder 齊藤 秀 氏

第2部では、株式会社SIGNATE代表取締役社長CEO/Founderの齊藤秀氏が登壇。「AI時代の企業経営を支える人材サービス産業の新たな役割」をテーマに、国内外のAI活用の潮流とHR領域へのインパクトについて講演いただきました。

講演では、採用、人材育成、スキル評価などHR領域全体で進む変革を俯瞰するとともに、AIは単なる業務効率化の手段にとどまらず、人材サービス産業の価値そのものを高める可能性を持つことを提起。AIを活用しながらマッチングの質を高め、人だからこそ提供できる価値を磨いていくことの重要性が語られました。

さらに、海外の先進事例や最新のAI活用動向にも触れながら、人とAIが協働する時代における人材サービス産業の将来像を展望。参加者にとって、自社の事業戦略や経営を見つめ直す多くの示唆を得る機会となりました。

 

セミナー資料

当日の投影資料、基調講演資料、調査研究報告書は、以下よりご覧いただけます。

JHRセミナー2026 投影資料

基調講演資料(齊藤 秀 氏)

短期・単発労働市場に関する調査研究報告書