人材ビジネス業界で働いてきて、心に残っているエピソードは?
新卒で人材サービス業界に飛び込み15年。その間、多くの方との出会いがあり、そこからたくさんのことを学んできました。この15年間の中で、常に私の根底にある“想い“につながるエピソードを共有いたします。
かつて私が担当を務めていた商社A社は、従業員数が70人の中小企業でした。約7年前、お客様が希望する人財との縁になかなか恵まれず困っていた際、弊社の「新卒紹介サービス」を提案する機会をいただきました。
「未経験は現場が育てられないし、今まで新卒を採用したことがないから」という理由から最初は後ろ向きでしたが、新卒ならではの吸収力や可能性を秘めた伸びしろがある点など、新卒採用のメリットを提案した結果、2名の採用が決まりました。新入社員のふたりの活躍はめざましく、新しい視点でのアイディアや意見により、それが社内の活性化にもつながったと評価を受けました。
その3年後、「社内で新卒を採用することが決まり、自分がその採用担当者になった」と、当時入社したひとりから私のもとに電話がかかってきました。自分自身もAdeccoを利用して良い会社に巡り合うことができたので、ぜひ今回も採用支援をお願いしたいという内容でした。
その後、ヒアリングの際にお会いした彼は、3年前とは比較にならないほどの自信に満ち、社会人としての責任感に溢れていました。彼の成長に感動させられるとともに、私自身、やりがいや社会的意義のある仕事に就かせていただいていることを実感した瞬間でした。
そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?
企業と学生双方に本気で向き合い、長期的に継続する関係を築いてこそ、「この方を採用してよかった」「この会社に就職してよかった」と思っていただけるようなサービスの提供が可能になることを学びました。
多くの学生の履歴書欄には、「職歴 なし 以上」と書かれています。この「まっさらな職歴の1ページ目を飾る企業を紹介する意義」をつねに念頭に置き行動しています。その責任は小さくありません。未来を背負う若者たちの将来の可能性を広げ、企業の成長に貢献できるこの仕事にとてもやりがいを感じています。これからも頑張っていきたいと思います。
人材ビジネスで頑張る皆さんへー激励メッセージ
私は迷ったり、悩んだりした時、“実行無くして結果無し”と思うようにしています。
行動してみた結果上手くいかなかったとしても、そこで経験したことはいつか必ず役に立ちます。
人間万事塞翁が馬、すべて Trial and Errorです!!
川島香生(かわしま・かおい)
2001年に新卒社員として、アデコキャリアスタッフ株式会社に入社。その後、約15年間にわたり、一貫して新卒向けサービスを担当し、これまでに1万人以上の学生の就職活動を支援。