2013年9月24日
一般社団法人人材サービス産業協議会
人材サービス企業向け ミドル層の転職支援ツール
「ミドルマッチフレーム」展開のお知らせ
民間人材サービスの業界団体からなる人材サービス産業協議会(事務局:東京都千代田区、理事長:中村恒一、略称「JHR」)は、異業種、異職種への転職が比較的難しいとされてきた40代から50代の転職を、従来とは違った評価基準を用いることで年齢にとらわれない転職を実現するツール「ミドルマッチフレーム」を、10月より人材紹介サービス各社に展開しますのでお知らせします。
■ 「ミドルマッチフレーム」開発のきっかけ
ミドル層における異なる産業・職業への転職は従来実現が難しく、適応するまでに企業・本人双方にギャップが発生しがちでした。しかし産業構造の変化や職業寿命の長期化により、ミドル層のスムーズな労働移動は社会的ニーズとなっており、人材サービス産業として最優先に取り組むべき課題としていました。
そのためJHRでは、昨年10月の協議会発足と同時にこのミドル層の転職を課題にした「キャリアチェンジプロジェクト」を立ち上げ、業界関係者や学識有識者、関係省庁と連携の上、課題解決に向けて取り組んできました。その成果として、ミドル層の転職支援ツール「ミドルマッチフレーム」を今年7月に開発し、 一部人材紹介サービス会社にて試験運用後、この度全国的に展開することとなりました。
■ 「ミドルマッチフレーム」の特徴
従来ミドル層の転職では、「専門知識」や「専門技術」などが主に着目されていまた。しかし異なる産業・職業への転職機会が増える中、「仕事のし方」や「人との関わり方」といったミドルだからこそ培われているポータブルな能力を可視化し適切に評価することを「ミドルマッチフレーム」では提案しています。
また併せて、新しい職場への「適応のし方」や適応しやすい「職場の特徴」も評価基準に据えることで、ミスマッチを緩和し、入社後より活躍できるように配慮した評価ツールになっています。
■ 今後の展開について:10/23(水)シンポジウム開催
求人企業向けに、ミドル層の採用の優位性を知っていただくためのシンポジウムを、10月23日(水)に開催します(3頁参照)。また、「ミドルマッチフレーム」を採用する人材紹介サービス会社の拡大を図るべく、一般社団法人人材紹介事業協会等との業界団体とも連携を図り、一人でも多くのミドル層のキャリアマッチングに貢献すべく、活動を行っていきます。
【「ミドルマッチフレーム」 概要】
■ 正式名称:
MIDDLE MATCH FRAME
■ 内容:
若年層の採用とは違う、ミドル層ならではの経験によって培われた能力をよりよく見極めることで、求人企業と求職者のマッチングを促進させる評価ツール。
■ 展開対象:
人材紹介サービス企業
【ミドルマッチフレーム全体像】
※画像をクリックして拡大
【参考情報:求人企業向け関連セミナー】
■ 名称:
雇用改革時代における人材活用のこれから
―経営課題解決に有効な“ミドルのチカラ”をいかにして活用するか―
■ 日時:
2013年10月23日(水)14:00~17:00
■ 場所:
リクルートGINZA8ビル 11階ホール(東京都中央区銀座8-4-17)
■ プログラム:
1.基調講演「求められる人材活用のパラダイムシフト」
学習院大学 経済学部 教授 今野 浩一郎氏
2.講演「産業政策・労働政策にみるミドル層の労働移動支援」
経済産業省 経済産業政策局 奈須野 太氏
厚生労働省 職業安定局 松原 哲也氏 (仮)
3.プレゼンテーション「ミドル採用における新たなフレームワークのご紹介とその可能性」
一般社団法人人材サービス産業協議会 副理事長 高橋 広敏
4.パネルディスカッション「ミドルのチカラを活かす採用・人材活用の在り方とは」
<プレゼンター/パネリスト>
株式会社サイゼリヤ 取締役 人事開発部長 長岡 伸氏
ナゴヤパッキング製造株式会社 経営企画室・アジア事業開発室 室長 小寺 一輝氏
株式会社リクルートキャリア 代表取締役社長 水谷 智之氏
<ファシリテーター>
学習院大学 経済学部 教授 今野 浩一郎氏
■ 参加費:
無料
以 上