コラム
キャリア形成支援プロジェクト インタビューコラム この人に聞く 「キャリア」の話
実施前と後で、何か変化を感じることはありましたか。
高いスコアをつけることができたチカラは、これまでの自分の行動は正しかったと自信に繋がりました。それと同時に、派遣先からは評価されているのか、この行動で良かったのかを自分で振り返るようになったと思います。
キャリアという視点では、4つのチカラの得意・不得意を知ることで、どのような職場環境で働きたいのかを考えるきっかけになりました。
これまで仕事を探すときは、派遣先の勤務地、仕事内容、必要なスキル、就業時間、給与など条件面で選んできました。4つのチカラを実施してみて、私の得意なチカラを活かせる職場、私が評価される職場はどのような企業なのか、という視点があればもっと選択の幅が広がるのではないかと思いました。
自分の能力を活かせる会社で働きたい人は4つのチカラを活用してもいいと思いますし、条件面が重要と考える人は条件で選べばよいので、働く上で自分自身が何を重視しているかを知ることにも繋がると思います。
実施前と後で、派遣元・派遣先との関係について変化はありましたか。
以前より職場における情報共有が円滑になったと感じます。これが4つのチカラによるものかはわかりません。しかし、これまで何となく「人に自分の考えを伝える」という行動をしてきましたが、4つのチカラを意識するようになったことで、自信が持てたり、この職場では何を求められるのかを考え行動するようになりました。
営業担当者や仕事紹介の担当者との面談時間は限られています。15分とか30分の中で、自分のチカラ、希望する働き方や職場環境について伝えたいことを具体的かつ端的に話せるようになるという点でも4つのチカラは活用できると感じます。
派遣先企業のニーズとして4つのチカラの何を重視しているかがわかっていれば、ミスマッチも少なくなっていくし、より活躍できる派遣社員をマッチングできるのではないかと感じます。
マイキャリアノートには「キャリアシート」「ジョブシート」「4つのチカラを自己評価」「就業履歴の閲覧」があるそうですが、ご自身で工夫して活用されている点などはありますか。
業務経験やスキルとして、今自分は何ができるのかという情報を入力するようにしています。転職活動のときに、これまでの経験を聞かれてもすぐには思い出せないものです。またテクニカルスキルは、Excel機能をどれだけ使えるかは検定資格がないと資格欄には書けません。しかし、業務経験やスキルを洗い出しておくと、本当に業務に使える経験やスキルがどれだけ身についているのかはわかります。
マイキャリアノートは、気づいたときに自分の意思で情報を入れることができ、業務経験やスキルの積み重ねを振り返ることもできるので、私は契約更新のタイミングで入力するようにしています。
「やってください。」と言われると必要だったとしても強制的な感じがしますが、マイキャリアノートは「あなたのキャリアについて考えるのに役に立つので試にやってみてください」と、あまり強制感のないスタンスなのが私には心地いいです。思いついたときにできるのが良い点だと思います。
「4つのチカラ」の活用可能性はどのようなところにあると思いますか。
派遣社員の方は、複数の派遣会社に登録されると思うのですが「4つのチカラ」がどこの派遣会社でも共通して活用できる仕組みになるといいなと思います。
「4つのチカラ」を実施して持っていけば、どんなスキルが備わっているか、どのような働き方を希望していて、何を重視するのかなど、結果をもとに具体的な希望をしっかりと伝えられるようになるといいのではないかと思います。