一番心に残っているエピソードは?
平成23年の春に、前職のカーディーラーから、ここ株式会社求人おきなわへ転職しました。
前職では外国車の販売いわゆる「カーディーラー」として務め、求人広告を扱う当社の業務は、全く未知の分野でした。最初の段階から「どうしてもこの会社に入りたい」という強い意思を持っての入社ではなく、様々なタイミングや出会いの中で、興味が沸き、無知も同然で飛び込んだといっても過言ではありません。しかも、現在当社が発行している求人誌の求人広告を見ての応募でした(笑)。
この会社へ転職し最初に感じた事は、大げさではありますが「自分の行っている仕事が誰かの人生に深く大きく関わっている」という点でした。環境が変わり転職が必要と考えている方、初めてアルバイトを始めようと思っている学生、キャリアアップの為により高いレベルで仕事を求めている方など、仕事を探す理由は人それぞれで同じ状況はありませんが、生きていく中で働く事は必要であり、人生の多くの時間を働く事に費やしていると思います。その誰かの人生に大きく関わるといった点で、このような気持ちになりました。
その中で、実際に社会の役に立っていると実感できたエピソードが2点あります。
まず1点目が、那覇市市内にある不動産会社の社員募集に携わった時の話です。
私が担当させていただいた平成25年時点で、設立から5年目を迎え、本社移転に伴い社員を増員したいとの話で、一緒に新たなる社員の獲得へ力を貸して欲しいとのご依頼でした。
担当の方とは採用までのスケジュール、予算など掲載までに多くの時間を共にしました。時には、打ち合わせや原稿のやり取りが22時を過ぎることもあり、まさに二人三脚で社員の採用を進めていきました。結果、15人の新しいメンバーを採用ができ、担当者様も大喜びでした。
その後も定期的に人材の増員を得て、現在では沖縄県県内全域に10店舗の事業所を構えるまでになりました。私が作成した求人原稿で、社員・スタッフを合わせ70名以上の方を採用ができ、
「多和田君に頼んで良かった。これからも宜しく」
というお言葉をいただき、現在も引き続きお取引をさせていただいております。
社会全体でみると非常に小さな「役に立っている」と感じるエピソードではありますが、自分の担当している企業様が大きく飛躍している状況が嬉しく思います。
そしてもうひとつのエピソードは、当社が沖縄県より委託を受け、1年間を通して毎年行っている「適職発見プロジェクト」と称した地域巡回型の合同企業説明会です。宮古島・石垣島を含めた沖縄本島全域で沖縄県内の企業様と求職者の方を直接結ぶ場として毎回、形式や中身を改善しつつ平成22年度、24年度~28年度と開催しています。昨年は、461社の企業様と求職者1,242名の方にご参加いただき、多くの企業と求職者をマッチングすることができました。こちらも企業の開拓からはじまり、求人票の作成、当日の会場運営から広報活動に至るまで、全てに携わっており「雇用に関わるトータルサービスで地域社会へ貢献します」という当社企業理念に沿った形で社会に貢献していると思います。
「仕事を通して人生を応援したい」今では私のみならず会社のスタッフ全員が同じ思いを共有しています。
そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?
企業側の求める「理想の人物像」と、求職者が求める「理想の会社像」をどれだけ近づける事が出来るのかが求人広告営業のプロとしての腕の見せ所であり、いかに大変な作業であるかと実感しました。ただ当たり前のように、言われたことだけ掲載するのであれば、それは印刷屋さんと変わりはなく、そこに営業という自分の存在は無くてもいいものだと考えます。
企業の言い分を聞きつつ、アドバイスや提案を重ね、その中で時にはその言い分に対し本気で否定する事も大切であると思います。どちらも「採用をしたい」という根本的な部分は同じである為、本当に企業の事を考えるならあえて厳しい言葉を掛ける事も大切だと学びました。
迷った時、悩んだ時、何かを変えたいと思ってこのサイトを見る人材ビジネスに携わる方々に 元気と勇気が湧くような激励の一言メッセージを是非お願い致します!
迷った時や悩んだ時は、第三者の意見を聞くことがとても良いと思います。それは会社の先輩や上司はもちろん、時には部下や後輩、家族、友人、恋人、友達、誰でもいいと思います。みな立場や環境が違い様々な意見が出てくるので、新しい発見や違った視点からの見方がたくさん出てくると思います。実際に私も取り組んでいます。業務に慣れてしまい日々の仕事がルーティーンになってしまったと感じた時こそ、自分が変われるチャンスだと思います。
多和田 貴幸
平成23年に中途採用として入社。平成27年営業部主任へ昇格。
現在は、営業企画部主任として業務を行っております。