人材ビジネス業界で働いてきて、心に残っているエピソードは?
私は現在、運営管理業務を行っていますが入社してから9年間は半導体の製造・検査に携わる仕事に従事してきました。現場内で実際の仕事を通じて経験を積むことで一緒に働くメンバーの声を直に聞く機会が持て、全員で同じ目標に向かって仕事をすることで一体感や達成感を得られました。そんな作業を通じた経験の中で、最も印象に残っているエピソードは半導体検査の業務に携わっている時の事でした。
九州へ赴任し、生産管理の業務を任される中で経験を積み重ね、自信も徐々に付いてきていました。そんな中、注目度の高い新しい製品の作業にあたることになりましたが作業を開始するや否や、私たちを待っていたのはトラブルの連続でした。班メンバーの担当者同士で相談し合い、新しい策を出すが思ったようにいかずPLANの見直しを繰り返し、作業が進まないまま納期ばかりがどんどん迫ってきていました。
半日以上経過しても思う様な打開策は見つからず、それでも何とかしなければと現場に貼りつき、当時の日勤生産管理担当者(Nさん)へ報告をしていると、Nさんから「田中さん、休憩に出て一回リフレッシュしましょう。休憩したら今までの経緯を整理して、冷静に、内側だけでなく外側からも見てみましょうよ。」と言われました。休憩中も仕事の事はなかなか頭を離れませんでしたが、班のメンバーと話をしていると、気付けば仕事と関係ない話をして笑っていました。
気持ちもリフレッシュされNさんの元へ行き、今までの状況整理を行い、まとめる…という作業をすると、装置と部品の組み合わせによる微妙な傾向の変化に気付くことができました。Nさんは、「まだ試せていない最良の組み合わせで、一度試してみましょう。これが今出来る中で最高の方法でしょう。これで駄目なら、私がお客さんにめちゃくちゃ謝るから大丈夫!大丈夫!」と冗談交じりに言って貰えました。すぐに現場に戻り、メンバーへ先程の話をし、実行したところ1度ではうまくいかなかったものの2度目で動き始めました。PLANもギリギリでしたが達成出来る見込みとなりNさんへは即お礼交じりに報告し、大変喜んで頂けました。
現場の中でしか解らない情報と外側からの視点。その両方をきちんと整理しなければ、この結果には結び付かなかったと思います。そしてそのきっかけをNさんが与えてくれたのだと今でも感謝しています。
そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?
9年間ではもちろん、Nさんだけでなく今でも感謝してもしきれない、お世話になった人との貴重な巡り合わせが沢山ありました。今は運営管理という立場で現場以上に人と接する機会が増えました。運営管理の仕事は勉強の最中ですが、今現場で働いている皆さんにも私と同じように、仕事を通じて良い人と人との巡り合わせや楽しさや達成感を与え、そして伝えて行きたいと思っています。
人材ビジネスで頑張る皆さんへー激励メッセージ
仕事をしていく上で職場での人と人とのつながりはすごく貴重なものです!そしてそのつながりや、経験がきっとみんなの財産になる!働く人みんなに喜んで貰える『人が活きるカタチ』を見出しましょう!
田中宏文
2005年 ワールドインテック入社
現在熊本県で運営管理業務を担当