人材ビジネスに関わったこの1 年。一番印象に残るエピソードは?
『学生と本音で向き合う新卒採用活動』
当社に入社し10年目。採用環境が目まぐるしく変化する中、会社の土台となる採用活動に携わらせて頂ける事に、日々、誇りとやりがいを感じております。毎年多くの学生と出会う中で、私が忘れられない学生がいます。採用担当になって2年目の頃です。担当として一人立ちをする事になり、私は、採用目標人数を確保する事に必死になっていました。学生に「自社の良い所をPRしなくては!」という想いでがむしゃらでした。
そんな中、ある男子学生に出会いました。
志望では「派遣の営業をしたい!」と言っているのですが、面接や深く話を進めていくと、本人が実現したい目標は、派遣の営業よりも商社やメーカーの方が実現できるのではと感じる様になっていました。人物は良いのですが、聞けば聞くほど、本人の自己PRやエピソードに違和感を感じた為、フォローをしていく中で思わず「貴方の本当にやりたい事は、人材ビジネスで実現できるのか」「本当はもっと違った業界に興味があるのではいか」と問いかけてみました。
するとその学生は泣き出し、元々はメーカーや商社を希望していたが、親御さんがリストラに合ってしまい、転職で苦労している姿を見て、自分がフォロー出来る様にならなければと人材ビジネスを目指した理由を教えてくれました。当社の選考学生だった為、一瞬迷ったのですが「今からでも遅くはないから、本当に希望している業界・企業をもう一度考えなおしてみて。」とアドバイスをしました。結果その学生は、志望業界を変更し、見事商社で内定を勝ち取り、翌4月より社会人になりました。内定が決まった時には、「あの時猪口さんに出会ってアドバイスを頂かなければ、今の自分はありません。本当に感謝しています。」という内容の手紙をもらい、とっても嬉しかった事を今でもはっきり覚えております。
数年後に彼が人事担当になり、当社のサービスを活用してくれる様になった時は、人の縁はどこでつながっているか分らないなと改めて実感しました。
そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?
この経験より、自社をPRするだけの採用活動ではなく、学生の本音と向き合う採用活動をする事を心がける様になりました。また、そのお陰で、数値を追っていた時よりも結果が出る様にもなりました。
大学生の就職活動は、一生に一度の事で、人生の選択にとまどい悩んでいる学生も大変多いです。当社に出会って頂けた学生一人ひとりが、出会えて良かったと感じて頂ける、そんな採用担当でありたいと思っています。
人材ビジネスで頑張る皆さんへー激励メッセージ
多くの人と出会える業界である、私達の仕事に誇りを感じています。
一人ひとりと向き合い全力でサポートする事により、必ず結果が見えてきます。一緒に業界を盛り上げていきましょう!
猪口 聡美
入社10年目。
現在、新卒採用・研修担当。1児の母。