ある介護施設のお客様より「夜勤ありの看護師さん募集」のご相談を頂いた時です。

看護師さんは女性が多く、結婚・出産を経て復職されるケースも多い状況。ただ、復職後は子育てをしながらなので「日勤のみが良い」という方が多く、夜勤を希望される方がいらっしゃらないことを、採用担当者様は問題視されていました。

そこで採用担当者様に「子供が小さいうちは日勤のみ、または月1回の夜勤という働き方をしてもらい、子育てに慣れて子供が大きくなってきたら、夜勤にしっかり入ってもらう段階を踏む働き方はどうか」と、私自身が子育てと仕事をどう両立しているかという話を踏まえて、ご提案させていただきました。

すると、採用担当者様が熱心にメモを取っていただき、早速働き方に取り入れてくださりました。

そして、求人広告ではその内容を訴求。≪応募された求職者の方には、面談の場で働き方を一緒に決めるスタンス≫で面接を行ってもらった結果、採用率が上がりました。かつ既存スタッフは日勤がメインな方に月1回からの夜勤をチャレンジで取り入れてもらい、働き方の幅を広げてもらったところ「半年後、1年後には夜勤も週何回か受け入れてくれそう」と、採用担当者も手ごたえを感じ喜んでくださいました。

紹介・専門媒体・エリアに密着した求人媒体、これらすべてに言えることですが、医療・介護・福祉業界での働く女性の母集団形成は難しく、なかなか採用に繋がりません。だからこそ…

①長いスパンでの働き方（新卒・結婚・出産・介護…)

②女性同士の組織体制

③働き方の価値観（キャリアアップ・両立・セーブしたい）

④生活状況に合わせた働き方や雇用形態(短時間・週2・3日、派遣～正社員)

…このようなポイントで、時には雇用先の個性と働き方（実際に働いている方）に対しての提案も行い、採用活動の中で“他社と差別化できる魅力”を醸成するお手伝いをするのも、営業の重要な役目だと思っています。

女性にとって“働く”とは、<やりがい><楽しさ><バランス><成長>といった様々な要素に加え、＜家庭や子育てと両立できる＞という、生活の一部として臨めるか、という大きな課題を持っています。

医療・介護・福祉業界の採用担当者様は男性も多く、上でご紹介した案件の採用担当者様も、女性の採用や働き方の多様化について考えられており、今も相談ベースでお話を頂いております。

要介護人口の増に反し今後は労働人口減少に伴い、女性の働き方がとても注目されることと思います。

私が育児と仕事の両立をしている実体験から≪女性の新しい働き方≫をお客様に提案することができ、一緒にお客様と≪新しい働き方≫を作っていける可能性を感じました。雇用する側のお客様にとってもこれからの“多様な働き方のニーズ”をしっかり受け止め、一緒に変化、検討をしてもらう体制でいてもらう必要があると思いました。

女性だけではないですが、女性の働き方はとても多様です。若くても歳をとっても、結婚してもしなくても…子供がいてもいなくても、それぞれのライフステージに合わせた働き方をしっかり雇用先であるお客様と考えていくことそれが今後私たちに重要になってくると思います。