人材ビジネスに関わったこの1 年。一番印象に残るエピソードは?
2015年4月に入社し、新卒採用を担当する事になり、新たな実績獲得のために最初はとにかく1校でも多く学校を訪問しようと活動していました。一度訪問しただけでは、就職の担当者からは信頼を得られることはなく、定期的に学校訪問を行っていました。しかし、どの業界も人手不足が続いている現在、何度訪問しても、数多くの求人票の中に弊社の求人票が埋まってしまっている状態でした。新たに実績をつくる事は難しい中、自分なりに少しでも印象に残ってもらえるような方法はないかと、「学生を多く採用したい」その一心で、学校訪問を行っていました。
そんなとき、4年前の卒業生が弊社に入社をしている高校に訪問をした際、就職の担当者の方がその卒業生のことを覚えていらっしゃって、とても気にかけていました。その数か月前にたまたまその社員と話す機会があり、入社を決めた理由を聞くと、「卒業が近づいて、漠然と自分は就職するんだろうな~って気持ちで就職活動してたけど、就職先がなくて、先生にいろいろ相談したら、(弊社を)紹介してもらって…お世話になったから少しでも恩返しできればな…」と話していました。そのことをお伝えすると、担当者の方が「どうしようもない奴だったけど、頑張ってやってくれているんだね。きっと楽しいことだけでなく、辛い経験もしてると思うけど、これからも成長してくれると嬉しいね。」と、とても懐かしそうに、その社員との思い出を話してくださいました。離れていてもお互いを思う気持ち、人との繋がりを間近で感じることができ、人の温かさに触れました。
私は、それまで学生を多く採用することが目標でした。しかし、この担当者の方の訪問をきっかけに、人の心や気持ちを大切に、学生と社員の繋がりや信頼を築く事を目標に日々業務に取り組むようになりました。
そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?
昨年まで学生だった私ですが、この1年で、今、就職活動の中で「自分は何がやりたいのか」、「自分は何を目指しているのか」、と自分と向き合い、初めて知る自分と葛藤している学生さんとたくさん出会ってきました。そんな時に、自分のことを見てくれている、気にかけてくれている人の存在はとても大きな自信となり、その力に支えられている学生もたくさんいると思います。この訪問で、人との出会いで人は成長することを改めて感じることができた良い機会となりました。
人材ビジネスで頑張る皆さんへー激励メッセージ
多くの人と関われば関わるほど、自分の良さにも悪さにも気づかされます。それは、逆に言えば、自分との出会いで、相手は自分自身の良さに気付くきっかけを与えるチャンスでもあると思います。
人の成長のきっかけのために、そして自分の成長のために、人との出会いを大切にすべきだと思います。
神田玲奈
2015年新卒入社、総務部人事課として東京本社にて新卒採用を担当