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転職ありきではなく、その方にとって「何を目指すのか、何がベストか」を共に考え、丁寧な転職支援をしたことで「この会社で自分が何で役に立て、どんなスキルアップができるかがはっきり見えた」との言葉を頂くことができ、改めてこの仕事の“やりがい”を実感できた。

2015.11.24

人材ビジネス業界で働いてきて、心に残っているエピソードは?

29歳・男性 グラフィック兼Webデザイナー Aさんの転職支援エピソードです。
Aさんは、専門学校卒業後、デザイン事務所に入社。マス広告、SPツールの企画・制作・デザインの実績を6年積み、その後、友人のWebデザイナーと組みフリーランスに挑戦。Webのスキルも身につけ、Web絡みのクロスメディア提案を強みに3年間活動。いち企業内のクリエイターでは経験できないことを経験し、様々な意味で成長してきた、という経歴の持ち主でした。
実制作だけでなく、ディレクションスキルを更に伸ばし、クリエイターとして幅を広げていくにあたり、このまま仲間を増やしてフリーランス集団として拡張すべきか、組織に入るべきかを悩んでいて、友人の紹介で当社に相談に来られました。

最初の面談時には、思考がまだ固まっていなかったため、相談・棚卸的な面談になりました。面談以後、しばらくの間、「何を目指すのか、何がベストなのか」を、フリーを続けた場合と組織に入った場合とで一緒にイメージを膨らませながら検証し、後日、正社員への転職活動を最優先に行うことで意思決定されました。

転職決意が固まった段階で、フリー活動の取引先に取引終了に向けて調整を行ってもらい、それと同時に個人応募やエージェント経由の紹介案件を並行して進め、優先順位や選考スケジュールをすべて私と共有しながら順調に活動を進行していきました。同時に、フリーの仕事が落ち着きはじめた段階で、「デザイナーとしての“腕”を鈍らせないように」「色々な制作環境に触れるチャンスでもあるため、出来る限り多くの仕事を見て参考にしておくように」という意図で、数日単位のデザイナー派遣にも挑戦していただきました。本人からも「名のある会社の制作環境を経験できて、かなり勉強になりました」との言葉をいただきました。

実際に決定した求人の内容は、広告制作会社のアートディレクター兼Webディレクター候補。
クライアントは大手企業が中心の制作会社で、Web制作案件の外注ディレクションとグラフィック・Webの実作業対応が可能なディレクターの募集。Web制作実績を作っていきながら、徐々に内制化をしていきたいという裏背景があり、そのための体制を整えていくポジションでもありました。

Aさんは、今回が初めての転職活動で、面接前にどんな対策・準備をしたら良いか理解していませんでした。そのため、応募企業リサーチや応募企業の競合やクライアントのリサーチ方法から、面接での立ち振る舞いや自己プレゼンの仕方・時間、質疑応答の準備・対策はもちろんの事、「絶対にこの会社に行くんだ!」というマインドセットの必要性などもしっかり伝え、準備・対策を一緒に行い、万全で面接に臨んでいただきました。私も面接同行しましたが、準備の成果もあり、一方的ではない、しっかりとお互いにディスカッションができた面接となりました。
面接後すぐに本人から「色々お話して、この会社で自分が何で役に立て、どんなスキルアップができるかがはっきり見えた」との言葉をいただきました。企業側もとても前向きで、翌日には、次の役員・代表面接を直ぐに調整することができ、無事に着地させられました。

その後、本人から「グラフィックもWebも両方扱えるポジションであり、魅力的なクライアントや経験豊富なディレクター陣が揃っていてクオリティ管理が行きとどいていること、一丸となりより良いものをつくろうという情熱を持っていることに惹かれ、入社を決めました!」というお話があり、企業側からも「約半年ほど様々な媒体や人材エージェントに依頼したがなかなか見合う人材と出会えず、非常に難しいポジションを紹介していただき有難うございます」と感謝の言葉をいただきました。

そのエピソードで感じたこと、そのエピソードを通じて学んだことは何ですか?

Aさんは、性格的にとてもオープンでフレンドリーな方で、且つ、冷静な判断ができる方でした。悩みながらの登録でしたが、30歳目前での転職の後押しが結果的に欲しかったんだと思います。自己分析がしっかり出来ていて、話をしていくうちに目標も明確になったので、こちらも迷わず後押しできました。
少々、時間と労力が他のケースよりもかかりましたが、その分、入社時には企業様とAさんと私と「3者間」で非常に達成感や喜びを共有することができ、改めてこの仕事の“やりがい”を実感するケースでした。

人材ビジネスで頑張る皆さんへー激励メッセージ

良い時期、悪い時期はだれにでもあります。でも、常に原点である「自分はなぜ人材ビジネスをやろうと思ったのか」に立ち返れば、どんな時でもやる気・モチベーションが高まるはずです。
3者間で本気で喜べる転職事例を是非たくさん作ってください。

寺山真哉

株式会社優クリエイト人材コンサルティング事業部

人材協認定“人材紹介コンサルタント”資格者
クリエイター特化の人材紹介・人材派遣において、1フェイスのコンサルタントとして従事後、管理職となる。
クリエイターの活躍の場を提供・創出するため事業部を牽引している。

更新日時:2015年11月

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