キャリア形成支援プロジェクト インタビューコラム この人に聞く 「キャリア」の話 現場で活かす!「4つのチカラ」の活用例 - 「トーク例」を有効活用

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今回は、派遣社員へのキャリアカウンセリングや就業中フォローで「4つのチカラ」を活用されている富士通エフサス・クリエ株式会社 事業企画部 主任 幡垣智子 様に活用事例について、具体的なお話しを伺いました。

「4つのチカラ」キットを自社の仕組みに取り入れようと決断された背景や理由を教えてください。

2年ほど前、弊社社長が派遣協会主催のセミナーで「4つのチカラ」キットを知り、「派遣社員に不足しているチカラを補っていけるツールがある。社内でぜひ検討して欲しい。」と私達に指示したのが最初でした。社長には「社員はさまざま教育を受けているが、派遣社員は教育を受ける機会が少ない。社員と同様の機会が必要だ。」という強い思いがありました。弊社はOA研修などのスキルアップ研修は行っていますが、ヒューマンスキル研修には対応していませんでした。そのような中、派遣社員自らが気づきを得ながらキャリアアップできるツールとして「4つのチカラ」キットを社内で活用し始めたのがきっかけです。

現在、「4つのチカラ」キットを、どのような場面で活用されていますか。

主にキャリアコンサルティング、派遣契約更新や就業フォローの際に活用しています。
ちょうどキャリアコンサルティングの窓口を設置し、営業やコーディネーターに対してジョブカード・キャリアコンサルティング資格の取得促進を行っていましたので、「4つのチカラ」キットを活用するにはよいタイミングでした。

「4つのチカラ」ツールは、一律に実施するのではなく派遣社員の希望に合わせて行うようにしています。
就業フォローを行う中で、キャリアに不安を感じている方や仕事へのモチベーションが上がらない方へのフォローツールとして活用しています。
またキャリアコンサルティングを希望される派遣社員の方には「4つのチカラ」キットを活用したキャリアコンサルティングを行っています。

一つ事例をご紹介すると、なかなかモチベーションが上がらない派遣社員がいました。
そのため契約更新は1ヵ月ごとを希望されていたのですが、その方に「4つのチカラ」キットを使ってみたところ、徐々に前向きになってきて、3か月更新、6か月更新へと延長となりました。
この事例をきっかけにして営業の中で「4つのチカラ」キットの効果が広まり、派遣社員の就業フォローに活用するケースが増えていきました。

「4つのチカラ」キットの活用を始めて派遣社員・派遣先・派遣元に変化はありましたか。

弊社では「4つのチカラ」キット以外に「ジョブカード」の活用にも力を入れてきました。両方のツールを比較しますと「4つのチカラ」は、簡単・便利・短時間でできる点、またキャリアコンサルタントの知識がない営業やコーディネーターでも実施できる点が特長として挙げられます。
ただ、「フィードバックや振り返り」については、比較的経験が浅い営業から「的確にフォローできるか心配」という声がありましたので、社内勉強会を開催することで、こうした不安が少なくなるよう対応しました。

弊社にはジョブカード・キャリアコンサルタント資格を保有している社員が50名ほどおり、各拠点に1名は有資格者がいます。ただ資格があるからジョブカード使ったキャリアコンサルティングが充分にできるかというとそうではありません。誰にとっても使い易いという点では「4つのチカラ」キットの方がよいと思います。ただ、テクニカルスキルの確認を行うには職種別の評価基準がそろっている「ジョブカード」の方が明確になると感じます。ヒューマンスキルについては、「4つのチカラ」キットを、テクニカルスキルは「ジョブカード」の評価基準を参考に使い分けを行うとよいと思います。

さまざまな企業の中で、多種多様な業務を行う派遣の形態を考慮すると、どのような派遣先にでも通用するヒューマンスキルが大切になると思っています。ところがヒューマンスキル研修は新入社員のとき以来、教育・研修を受ける機会がなかったという派遣社員の方が多いのではないかと思います。「4つのチカラ」を活用して私自身一番驚いたのは、多くの派遣社員が「評価されたい」と思っていたことです。正社員の時には定期的な人事評価がありますが、派遣社員になった途端、自分が評価されているのか、されていないのか分かりにくくなってしまいます。評価やフィードバックを受けるのは嫌だと思う反面、自分の仕事は良かったのか、悪かったのか、という評価を知り、不足している部分に自ら気づくことができるという意味で「評価されたい」と考えている方が多かったのです。

さて、評価結果をフィードバックする際ですが、少し工夫するとよい効果が出ると思います。「評価されたい」と言いながらも、悪い評価はモチベーションを下げかねません。
派遣先評価と自己評価に大きな相違がないことを伝え、安心感をもってもらい、ギャップがある項目にフォーカスし、課題を絞ってフィードバックします。すると派遣社員が自ら考え「そうそう、思い当たることがあります。」と自分で話し始めます。自らが気づくことで問題が表面化しない段階で課題が明確になり、大きな問題になる前にフォローすることが可能となります。

また、派遣社員の方は意外と「キャリアコンサルティング」自体を知らない場合も多く、「4つのチカラ」を紹介し「まずはやってみましょう。これがあなたのキャリア形成の一つになります。」という説明を行うことで、自分の「キャリア形成」への意識付けをするようにしています。

さらに「4つのチカラ」キットは営業ツールとしても使うこともできます。
営業の中にはスタッフフォローが苦手という社員もいます。このような営業は、フォローの時にこのツールを使うことで、派遣社員と良好なコミュニケーションを図ることができるようになります。また、派遣先訪問のきっかけ作りにも活用できるツールだと思いますので、入社1~2年くらいの営業でも「4つのチカラ」キットをさまざまなシーンで活用することが可能だと思います。

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